愛知県瀬戸市は、「せともの(瀬戸物)」の語源となった陶磁器の産地として全国的に知られています。しかし現代の瀬戸市には、医療機器や電気設備機器、食品パッケージ、化粧品、自動車部品、セラミック材料など、幅広い分野のメーカーが本社を置く企業都市でもあります。
この記事では、瀬戸市に本社を置く企業を中心に、公開されている売上高をもとにランキング形式でまとめました。工場や営業所があるだけの企業ではなく、本社所在地を重視しています。
売上高が非公開の企業もあるため、確認できる範囲でのランキングです。
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研究所(都道府県別まとめ)
Contents
瀬戸市の有力企業売上ランキング
| 順位 | 会社名 | 売上高 | 業種 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 朝日インテック株式会社 | 1,191億円 | 医療機器・精密ワイヤー |
| 2位 | 河村電器産業株式会社 | 690億円 | 電気設備機器・分電盤 |
| 3位 | テクノエイト株式会社 | 267億円 | 自動車部品 |
| 4位 | 富士特殊紙業株式会社 | 170億円 | 食品パッケージ・包装資材 |
| 5位 | 熊野油脂株式会社 | 158億円 | 化粧品・医薬部外品 |
| 6位 | 株式会社マル一 | 50億円 | 工業薬品・窯業原料商社 |
| 7位 | 株式会社フォノン明和 | 44億円 | セラミック・電子部品材料 |
| 8位 | 株式会社ケーアールアイ | 30億9,000万円 | 自動車用ファスナー・金属部品 |
| 9位 | 株式会社トウメイ | 15億円 | 化学工業薬品・洗剤原料 |
| 10位 | 高見起業株式会社 | 10億4,000万円 | 一般貨物自動車運送 |
※公開値が確認できた企業を中心に掲載しています。
※河村電器産業は2026年4月より管理機能を名古屋市に移転しましたが、本社登記は引き続き瀬戸市暁町です。
※売上高は各社の公開情報に基づきます。決算期が各社異なるため、厳密な横比較ではなく目安としてご覧ください。
瀬戸市の有力企業を個別に紹介
1位 朝日インテック株式会社
| 売上高 | 1,191億円(2025年6月期・連結) |
|---|---|
| 従業員数 | 単体1,196名、連結9,473名(2025年6月末現在) |
| 創業・設立 | 1976年設立 |
| 業種 | 医療機器・精密ワイヤー |
| ホームページ | 公式サイト |
朝日インテックは、カテーテル治療で使われるガイドワイヤーやカテーテルなどを開発・製造・販売する医療機器メーカーです。極細ステンレスワイヤーロープや精密加工技術を強みに、医療分野と産業機器分野の両方で事業を展開しています。
瀬戸市暁町にグローバル本社・R&Dセンターを置く東証プライム上場企業で、売上高の8割以上が海外売上です。2025年6月期は中国を中心とした心疾患治療用ガイドワイヤの販売が好調で、中期経営計画の売上高目標を1年前倒しで達成しました。
2位 河村電器産業株式会社
| 売上高 | 690億円程度(第78期決算公告ベース) |
|---|---|
| 従業員数 | 単体1,882名、連結3,103名(2025年3月31日現在) |
| 創業・設立 | 1919年創業・1929年設立 |
| 業種 | 電気設備機器・分電盤 |
| ホームページ | 公式サイト |
河村電器産業は、分電盤、キュービクル、ブレーカ、情報通信ラック、宅配ボックスなどを製造・販売する電気設備機器メーカーです。業務用分電盤や高圧受電設備では国内トップクラスのシェアを持ちます。近年はデータセンター向けや再生可能エネルギー関連製品にも注力しています。
1919年に瀬戸市で創業した老舗メーカーで、売上高に対する純利益率が10%超という高い収益性が特徴です。本社は引き続き瀬戸市暁町ですが、2026年4月より管理機能の一部を名古屋市に移転しています。非上場。
3位 テクノエイト株式会社
| 売上高 | 267億円(2025年3月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 652名(2026年4月現在) |
| 創業・設立 | 1948年設立 |
| 業種 | 自動車部品 |
| ホームページ | 公式サイト |
テクノエイトは、トヨタ自動車、ダイハツ工業、日野自動車などを主要取引先とする自動車部品メーカーです。プレス加工や溶接、組立を通じて車体部品や機能部品を供給しています。
瀬戸市暁町に本社・事業所を構え、愛知県の自動車産業を支えるものづくり企業の一社です。
4位 富士特殊紙業株式会社
| 売上高 | 170億円(2025年9月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 550名 |
| 創業・設立 | 1950年設立 |
| 業種 | 食品パッケージ・包装資材 |
| ホームページ | 公式サイト |
富士特殊紙業は、お菓子や冷凍食品、レトルト食品などに使われる食品向けパッケージを中心に製造する包装資材メーカーです。瀬戸市暁町に本社を置き、食品流通を支える包装技術を展開しています。
5位 熊野油脂株式会社
| 売上高 | 158億円(2025年12月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 370名(パート・派遣含む) |
| 創業・設立 | 1952年設立 |
| 業種 | 化粧品・医薬部外品 |
| ホームページ | 公式サイト |
熊野油脂は、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、スキンケア用品などの化粧品・医薬部外品を企画・開発・製造・販売する会社です。瀬戸市熊野町に本社・工場を置き、日用品分野で全国に商品を届けています。
6位 株式会社マル一
| 売上高 | 50億円 |
|---|---|
| 従業員数 | 40名 |
| 創業・設立 | 1980年設立 |
| 業種 | 工業薬品・窯業原料商社 |
| ホームページ | 公式サイト |
マル一は、工業薬品、食品・飼料添加物、界面活性剤、窯業・土石原料などを扱う商社です。瀬戸市上品野町に本社を置き、東京・大阪・福岡にも営業拠点を持ちます。瀬戸市の伝統産業である窯業関連の原料を扱う点が、地域との関わりを象徴しています。
7位 株式会社フォノン明和
| 売上高 | 44億円(2025年3月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 148名(グループ総数834名) |
| 創業・設立 | 1894年創業・1952年設立 |
| 業種 | セラミック・電子部品材料 |
| ホームページ | 公式サイト |
フォノン明和は、セラミック技術を活かした電子部品材料や関連製品を扱うメーカーです。瀬戸市穴田町に本社・研究所を置き、瀬戸市の伝統的な窯業の技術を現代のファインセラミックスや電子部品材料へと発展させた企業の一つです。
8位 株式会社ケーアールアイ
| 売上高 | 30億9,000万円(2025年1月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 75名 |
| 創業・設立 | 確認できず |
| 業種 | 自動車用ファスナー・金属部品 |
| ホームページ | 公式サイト |
ケーアールアイは、自動車用ファスナーや金属締結部品を製造する会社です。瀬戸市暁町に本社を置き、自動車産業向けの金属部品を手がけています。目立ちにくい部品ですが、自動車の安全性・耐久性を支える重要な存在です。
9位 株式会社トウメイ
| 売上高 | 15億円 |
|---|---|
| 従業員数 | 確認できず |
| 創業・設立 | 1988年設立 |
| 業種 | 化学工業薬品・洗剤原料 |
| ホームページ | 公式サイト |
トウメイは、化学工業薬品、洗剤原料、界面活性剤などを扱う会社です。瀬戸市上品野町に拠点を置き、マルイチグループの一社として工業薬品や原料の流通を通じて製造業・生活関連産業を支えています。
10位 高見起業株式会社
| 売上高 | 10億4,000万円(令和6年8月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 57名 |
| 創業・設立 | 確認できず |
| 業種 | 一般貨物自動車運送 |
| ホームページ | 公式サイト |
高見起業は、一般貨物自動車運送業を行う会社です。瀬戸市山の田町に本社を置き、製造業が集まる地域の物流・輸送を担っています。
売上高非公開だが瀬戸市で押さえておきたい企業
株式会社イトー急行は、瀬戸市共栄通に本社を置く物流会社です。特別積合せ貨物運送、一般貨物自動車運送、倉庫サービスなどを展開しています。売上高は非公開ですが、瀬戸市の有力な物流企業として押さえておきたい会社です。
株式会社イクタは、瀬戸市坊金町に本社を置くフローリング・床材メーカーです。1870年創業の歴史を持ち、複合フローリングや高級床材を展開しています。売上高が確認できなかったためランキング本体には入れていませんが、瀬戸市の住宅建材系企業として重要です。
株式会社ダートフリークは、瀬戸市中水野町に本社を置き、オートバイやサイクル関連部品・用品の企画、開発、製造、販売を行う企業です。モーターサイクル・自転車用品分野で存在感があります。
ヤマキ電器株式会社は、瀬戸市宮脇町に本社を置くセラミック関連企業です。高圧配電用機器碍子、一般用電磁器、各種スイッチ、遠赤外線放射セラミックヒーターなどを手がける、瀬戸市らしいセラミック技術に関わる企業です。
企業ランキング本体から外した法人・企業
株式会社MARUWAは、瀬戸市周辺を代表するセラミック関連企業として名前が挙がりますが、現在の本社所在地は愛知県尾張旭市のため、瀬戸市ランキング本体からは外しました。
瀬戸信用金庫、医療法人、学校法人、JA系組織なども地域に根ざした重要な組織ですが、一般企業の売上高ランキングとは性質が異なるため対象外としています。
まとめ
瀬戸市の企業ランキングを見ると、朝日インテック(医療機器)、河村電器産業(電気設備機器)という2社の大手非上場・上場メーカーが突出した存在感を示しています。それに続く形で、自動車部品のテクノエイト、食品包装の富士特殊紙業、化粧品の熊野油脂、窯業原料商社のマル一などが並びます。
「せともの」の伝統で知られる瀬戸市ですが、現代の産業を見ると医療機器・電気設備・化粧品・食品包装と幅が広く、フォノン明和やヤマキ電器のように陶磁器・窯業の技術がファインセラミックスや電子部品材料へと発展している企業も見られます。伝統と現代技術が共存するのが瀬戸市の産業的な特徴です。
理系博士の趣味日記

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