有機化学を学んだ後の就職先はどんなところがある?

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こんにちは、研究室を決める際に学生が気になるのは「この研究室行くとどんなところに就職できるのかなー」というのが大きいのでは無いのでしょうか。

今回は、有機化学形の研究室に属している私が有機化学系の研究室を出た人がどのような企業に就職していくのかお教えします。

有機化学って需要あるの?

まずは、そもそも有機化学は就職に有利なのかということを書いていきます。

ズバリ、有機化学は他の分野に比べて需要が高く、必要としている企業は無限にあります。なぜなら、有機化学はモノづくりの基礎だからです。

医薬品、繊維、プラスチック、染料、顔料、化粧品、香料、接着剤、などなど世の中のほぼ全ての製品を世に出すのに有機化学の力が必要となっています。

特に化学業界では有機化学の力は会社の技術力の根本となるものなのでどのメーカーもそうした学生を欲しがっています。

化学メーカー

有機化学を学んだ後の就職先に上がるのが化学メーカーです。

化学産業の産業規模は27兆円と言われており、日本では自動車産業に次いで2位となっており、我が国の誇るべき基盤産業です。有機化学はそれら化学メーカーの基盤技術として大いに役立てることができます。

化学メーカーは主にB to B(企業間取引)により利益を出しているため表立って名前を聞くことは多くありませんが、多くの優良メーカーが存在しています。

主な化学メーカーは以下の通りです

住友化学、三菱ケミカル、三井化学、帝人、東レ、旭化成、日東電工・・・

製薬メーカー

低分子医薬品を創出する医薬品メーカーは有機合成化学者の大きな活躍な場であります。

一昔前に、新薬バブルと言われ新しい薬をバンバン出していた時代がありました。

そのころは、優秀な有機合成学者がこぞって製薬メーカに入るため有機合成化学者の花形職業と呼ばれていました。近年は新薬が出にくくなっており製薬メーカー人気は落ち着いてきますが、それでも有機合成の力を存分にふるえる場であることは変わりません。

新薬創出メーカーだけでなく、ジェネリック医薬品メーカーも有機合成化学者を雇い、既存製品に改良を加えてより良い形で世に出そうとしのぎを削っています。

主な製薬メーカーは以下の通りです

武田薬品工業、アステラス製薬、エーザイ、第一三共、田辺三菱製薬・・・

香料メーカー

香料も低分子化合物を主に扱っており、有機化学の力を役立てることができます。

新規香料の探索や、スケールアップし、世に出すプロセスの過程においても有機化学の知識が必須です。

また、キラリティによって匂いも大きく変わるため、不斉合成の知識も大いに役立てることができます。

日本の売上高一位の香料メーカーである高砂香料の取締役が、不斉触媒の開発でノーベル賞をとった野依良治先生であることからも香料メーカーでの有機合成化学の重要性がわかります。

主な香料メーカーは以下の通りです

高砂香料、長谷川香料、曽田香料・・・

農薬メーカー

農薬も医薬品と同様に低分子化合物を用いています。

有機化学の経験が生きる場所としては、製薬メーカーと同様、有効成分を見つけ出す探索の部門と、製品を大量供給するためのプロセスの部門があります。

農薬は大量に撒く必要があるために大きなスケールでプロダクトを供給する必要があります。

主な農薬メーカーは以下の通りです

住友化学、日産化学、日本化薬、日本曹達・・・

試薬メーカー

みなさんが大学などの研究室で使うような試薬を合成する会社です。言わずもがな、有機合成の力が生きてきますね。頼まれたものを合成する受託合成を受け持つ会社も多いです。

主な試薬メーカーは以下の通りです

和光純薬工業、関東化学、東京化成工業・・・

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